2011年3月15日火曜日

慣れ親しんだ領域で考えた事は、どこまでいっても自己の評価を下げる事

人が心の底から素直になる瞬間があります。その瞬間は、「セルフトーク」のレベルが上がった時です。最初の段階は「自分は 駄目だ」の段階です。この段階は、「ステータスコンフォートゾーン」を中心に心の反応をしていますから、「新しい行動や考えなんか、分からないし出来な い」という段階なのです。過去の自分を維持しようとする状態ですね。

まあ、人の事を批判するのもこの状態だからなのです。次の段階は、「この現状から抜け出して、○○に成りたい」という状態です。最初の段階よりはレベルが上がっていますが、根底は「…しなければならない」という状態なのです。

更に次の段階は「こんな自分はいやだ。もうこんな事は絶対しない。絶対に○○になる」という強い意思の段階です。この時に「アファーメーション」を行うなどの行為にでます。
最終の段階は「現状のコンフォートゾーンから脱出し、スコトマが外れてエフィカシーが上がった状態、アファーマティブ状態なのです。」この一連の流れを今日のセッション、代理店セミナーで行いました。

性 格的な反応は自らのエフィカシーとセルフエスティームの反映であり、投影なのです。例えば、「知らん」「わからん」「関係ない」「どうせ自分は…」等 々・・・。子供たちや気の弱い人のこんな言葉が、今日も私の耳に入ってくる。自信を喪失し、自分の言動に責任を持とうとしない人たち…。感情を何にぶつけ ていいのかわからずいらだったり、他人を否定することで心に安定感を取り戻そうとしたりする子供たちもいる。逆に、自分を捨てて周囲の人たちに順応するこ とに必死という子供たちもいる。

彼らは他者と表面だけの関係しか結ぼうとせず、自分を見つめることにも認めることにも臆病である。否定されることを極度に恐れ、自分を傷付けないために人との関わりを避けているかのようである。

ど の子もそれぞれに人間としての魅力にあふれ、輝いているというのに、それを適切に表現することも苦手である。これまでの人生の中で自己表現の仕方、行動の 仕方を学んでこなかったのだと感じる。そして、自分の価値を認め、信頼し、期待を寄せる感情、すなわちセルフエスティームが希薄なままに日常生活を送って いると感じずにはいられない。

セルフエスティームはよりよい生き方を学ぼうとする上での基礎となる重要な自己意識であり、また生き方を学 ぶ中で徐々に高められてもいく認識である。いわば、教育の必要条件でもあり目標でもあると思う。つまり、セルフエスティームと自己理解力・自己表現力は可 逆的で相即的な支え合いの関係にあると思うのです。」

慣れ親しんだ領域で考えた事は、どこまでいっても自己の評価を下げる事を知ってセミナーだったと思います。学習とは、現状維持している領域からの脱却のためのエネルギーなのです。